私たちターニングポイントは、不登校・発達障害・起立性調節障害などの特性を個性と捉えています。
それを理解した上でそれぞれの方に合った留学のプランをご紹介しています。
小・中学校における不登校児童の数は14万4031人と、前年度に比べて約1万人増えて、統計開始以降、初めて14万人に達し、過去最多を更新(2018年10月25日文科省)
また、不登校に対する考え方が文科省から発信されています。この問題はとても大きな社会問題として位置づけられています。しかし、まだまだ社会や教育の現場では戸惑いや偏見が後を絶たないのが現状です。
(1) 不登校については、取り巻く環境によっては、どの児童生徒にも起こり得ることとして捉える必要がある。
(2) 不登校については、その要因や背景が多様・複雑であることから、教育の観点のみで捉えて対応することが困難な場合がある。
(3) 不登校とは、多様な要因・背景により、結果として不登校状態になっているということであり,その行為を「問題行動」と判断してはならない。
不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要があること。(2016年9月14日)
日本政府も認めているように、いまや日本の学校教育の現場、ご家庭内の環境も様々であり、不登校になる要因は「これだ!」と言い切れるものではないのです。
起立性調節障害(OD)
ハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)
上述しました言葉を聞いたことはありますでしょうか? 2つは全く違ったものではありますが、子どもたちの多くがこの特性・気質に悩まされていると言われています。他方で、この特性・気質であると分かったことで救われたという声もあります。
起立性調節障害(以後、OD)とは、小学校高学年から高校生の頃の思春期の時期に発症することが多く、その発症率は全体の10%いると言われています。10人に1人いるということです。また、不登校になっている子どもたちの中の30%がこの特性(疾患)だとも言われています。
ODは、自律神経の不調が要因の「特性」の可能性があることが分かってきました。体を活性化させて血圧を上げる「交感神経」と体を休めて血圧を下げる「副交感神経」のバランスが崩れ、起き上がった際、体や脳への血流が少なくなり、頭痛や立ちくらみ、全身の倦怠(けんたい)感といった症状が出るようです。朝起きにくく午前中に体調が芳しくなく午後には回復してくることから、周囲からは「怠け」や「さぼり」と見られ誤解されることが多いのです。(お子さまに心当たりのある方は専門医の受診をお勧めいたします)
ハイリー・センシティブ・パーソン(以後、HSP)とは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、生まれ持ったものであることがわかっています。人口の15%から20%。5人に1人がHSPにあてはまると言われています。HSPの特性は共感を得ることが難しく、HSPでない人たちとの差に自己嫌悪を感じることや、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じやすくなります。
この2つの特性や気質の共通点は、見た目では全く分からないということです。また、このように数字で表しますとかなりの確率でこの特性や気質で苦しんでいる人、困っている人がいることが分かります。しかし、ほとんどの人は、この症状や気質にも該当しないことから、理解されづらいものとなっているのが現実です。
ただ、最近この特性や気質にも注目が集まりつつあると感じています。「うちの子はODだった」「私はHSPだったんだ」と分かったことで、「どうしたらいいか」が分かるようになったという声があります。いろんな人がいる、人それぞれ。この特性のある知人や友人から打ち明けられたときなんと答えればいいのでしょうか?「そうなんだぁ、私(僕)はどうしたらいい?」の一言が、自然に言える社会が、誰にとっても生きやすい社会となるのです。
自閉スペクトラム症(ASD)/ ADHD(注意欠陥・多動性障害)/ 学習障害(LD)
また、これらを複合的に併存する症状を抱えている方もいます。そして、その診断基準には当てはまらず、「グレーゾーン」の方もいます。
「合理的配慮」・・・2016年4月に施行された障害者差別解消法により、障害のある方とその周りにいる方々がどのように向き合っていくかを考えていく流れができました。このこと自体はとても素晴らしいものであると思っております。そこで、留学を提案する私たちはどのように向き合っていくべきかを考え続けています。
何も伺わずに「誰でも留学が出来ます」と言うつもりはありません。
ただ、その方の状況や配慮の必要なところなどを伺いその方に合った留学の提案は出来ると信じています。
特に、まだ人生始まったばかりの10代のお子さまには、あきらめて欲しくはないと思っています。夢や希望に満ち溢れた人生であることを知って欲しいし、感じて欲しいと思っています。ですので、居場所は日本だけではなく、「世界を見るチャンス」や「世界で挑戦する切符」は必ずあると信じて、この気持ちを理解して下さる、世界中の学校や、世界中の理解を示して下さる方々とお会いして、受け入れをして下さる「居場所」を探し続けています。
空港でのチェックイン、飛行機内のサポート、現地空港でのサポート、空港から滞在先までの移動、滞在先の環境、受け入れ先の学校・・・思いつくところを配慮したサポートはきっと用意はできるはず、しかし、それが本当にお客様のご希望に沿った留学であるかを確認しなければならないと思っております。
また、出発前にやらなければならないことがあることも事実です。日本の学校に馴染めずに悩んでいるお子さまに対して「行けば何とかなる」という送り出しはいたしません。そのお子さまの状況を伺いながら、無理なくそして自信を持って挑戦できる留学を提案して参ります。そのために、私たちターニングポイントは出発前の「国内サポート」に力を入れています。
個別カリキュラムの作成 / 定期カウンセリング / マンツーマン英会話レッスン / 国内ホームステイ体験 / 生活改善に向けた毎日の生活報告 / 帰国報告会
バックグラウンドがどうであれ、みんな一人ひとり考え方も感じ方も違います。それが個性でありそれを認めることから始めなければならないと思っています。
だから、「留学」に対する思いも違って当然です。ある人は、不安だからサポートが絶対に必要、ある人は、出来なかったことを少しでもできるようになりたいから、ここまでのサポートは欲しいが、それ以外は見守ってもらえればいい、などあるかもしれません。
どのような挑戦をしてどう変化し、そしてそれをどう自分自身の自信につなげていくか、一緒に考えていきたいと思います。
私たちは、寄り添います。そして、応援します。
挑戦から変化、そして自信へ
〜未来への懸け橋〜 留学をサポートするターニングポイント